精神科作業療法

Ⅰ 精神科作業療法について

 精神科作業療法とは、精神科治療におけるリハビリテーションのことです。リハビリテーションとは、単に失った機能を取り戻すことにとどまらず、「自分らしく生きること」を意味します。様々な活動を通して人との交流や自信を取り戻すこと、患者様自身が主体性を取り戻すことをお手伝いします。
 作業療法に参加された患者様全てが「何か(作業)をしなければいけない」とは考えておりません。まずは、ベッドから出られるようになる、ホールで過ごせるようになる、作業療法室に行けるようになる等、要望に合わせたプログラムを設定いたします。
 また、自分の意志で参加することが第一であると考え、まず興味や楽しさを感じて頂けるよう、心がけております。
  • 体力をつけたいと思っている方
  • 集中力をつけたいと思っている方
  • やる気をおこしたいと思っている方
  • 生活のリズムを整えたいと思っている方
  • 気分転換や、息抜きが出来るようになりたいと思っている方
  • 自分の気持ちを上手に表現できるようになりたいと思っている方
  • 他の人と落ち着いて過ごせるようになりたいと思っている方
  • 趣味や楽しみを見つけたいと思っている方
 これらの気持ちをお持ちの方々へのサポートをいたします。

Ⅱ 作業療法のプログラム

1. 作業療法室で行われるもの(例)
午前自主活動自主活動自主活動自主活動自主活動
午後映画鑑賞
音楽ビデオ
(隔週)
お茶会
カラオケ
(隔週)
午前午後
自主活動映画鑑賞・音楽ビデオ
(隔週)
自主活動
自主活動お茶会・カラオケ
(隔週)
自主活動
自主活動
2. 病棟内で行われるもの(例)
午後 2F 体操・言葉遊び 2F 音楽鑑賞
4F ホール(映画、カラオケ、音楽ビデオなど)
2Fビデオ
3F 音楽療法
(隔週)
午後
2F 体操・言葉遊び
2F 音楽鑑賞
4F ホール(映画、カラオケ、音楽ビデオなど)
2Fビデオ
3F 音楽療法
(隔週)
自主活動
創作活動
3. 季節行事(例)
2月節分
3月ひな祭り
4月お花見
5月ソフトボール大会
7月七夕会
8月盆踊り
10月卓球大会、運動会
12月クリスマス会

Ⅲ 主なプログラムの内容について

  • 自主活動:活動の場を共有しながらも、個人個人が自分のペースで取り組むことができるグループです。(手芸、ペーパークラフト、パソコン、計算ドリル・漢字練習、読書、プラモデルなど)*その他ご希望に沿った活動を行います。
  • お茶会:のんびりと話をしたり、読書をしたりと寛ぐプログラムです。職員も一緒におしゃべりをすることもあります。
盆踊り
お茶会

Ⅳ 参加について

 作業療法の参加には医師の指示箋が必要となります。まずは主治医にご相談ください。ご不明な点などございましたら、看護師・作業療法士にお尋ねください。

Ⅴ 利用料について

 「精神科作業療法」の保険診療が適用されます。保険の種類により自己負担の金額が変わる事があります。また、高額療養費制度の対象となる事があります。病院窓口にてお尋ねください。

Ⅵ 材料費について

 必要ありません。すべて病院が負担いたします。

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